生活保護受給者の医療費を全額公費で負担する医療扶助は、保護費全体のほぼ半分を占め、大阪市では平成20年度に1129億円を支出。敷金や家賃などとして受給者に支給される住宅扶助363億円の3倍以上にのぼる。
医療扶助をめぐっては、奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(廃止)で、受給者への不正な医療行為や診療報酬詐欺が発覚。同病院の20年度の入院患者のうち、6割にあたる264人が大阪市からの受け入れ患者で、府内の病院との間で受給者を紹介し合うネットワークの存在も判明した。
今年4月には大阪市西成区の受給者から向精神薬を買い取って転売した男が麻薬取締法違反容疑で摘発される事件があり、事態を重視した大阪市が調査を実施。精神疾患で医療機関を受診した受給者322人のうち、80人が基準以上の向精神薬を受け取るなど、不透明な実態が相次いで浮上している。
一方で受給者の自立を支援するケースワーカーからは「専門性の高い医療行為に役所が介入することは難しい」「患者の受け入れで協力してもらうことがあり、病院と対立すると仕事ができなくなる」との声もあり、実態解明は不十分なままだった。
しかし、生活保護費の急増が制度の根幹を揺るがしており、市は実態解明が不可欠と判断。全国の自治体として初めて、レセプトの審査を行う社会保険診療報酬支払基金に府内の医療機関の分析データの提供を依頼した。21年11月から22年1月までの間で、受給者のレセプト件数が多い▽受給者1人当たりの診療報酬請求額が多い▽受給者の通院日数が他の患者より多い−など7項目で、それぞれ上位50位内の府内の医療機関名の提供を求めた。
すでに5月末にデータの提供を受けており、今月中にも医療機関に対する聞き取り調査を始める方針。市担当者は「医療行為から逸脱している場合は、実態を明らかにし、適正化に取り組みたい」としている。
・ <カクテル>ライバルを飲み干せ! W杯出場32カ国をイメージ(毎日新聞)
・ 中畑氏「石井浩郎をよろしく」秋田で初遊説(スポーツ報知)
・ 北教組がコメント「深く反省」「運動のさらなる前進に向け論議」(産経新聞)
・ <民主党>小林千代美議員が辞職表明 北教組事件で引責(毎日新聞)
・ <梅雨>九州南部で大雨 19日にかけ東日本にも 関東甲信でも激しい雨(毎日新聞)

